【エスケー工場見学】 2015年10月21日(水)
生活クラブの「生産者」と言うと、なぜか遠くに工場があるイメージだったので「川口」にある。と聞いて、こんな近くに生産者さんがいたなんて嬉しくなりとてもテンション上がりました♪
川口駅からタクシーで10分くらいの川沿いに「エスケー」はありました。
とてもねんきの入った建物で見ただけで歴史を感じました。
まずは、生産者さんがエスケーの歴史や石けんの歴史をお話してくださいました。一番印象に残っているお話は「ハミガキ」のお話です。
1983年に生活クラブの組合員から「安心しえ使えるハミガキを作って欲しい!」と相談され、それまで石けんしか作っていなかったエスケーさんでしたが、「生活クラブのお願いならしょうがない!」と開発に乗り出したそうです。試行錯誤しながら、なんとか「ハミガキ」を作ることに成功! 待ちに待っていた組合員の元へ届けました。ところが・・・1週間位たった頃「チューブに入ったハミガキが固まっている事にエスケーの社員が気づきました。「これは大変だ!」「きっと返品、苦情の嵐がくるぞ・・・。」と肩を落としていました。しかし、何日経っても返品も苦情もありませんでした。なぜかと言うと「私たちの無理なお願いを受け入れ、一生懸命作ってくれた消費財だから、お願いした私たちにも責任がある。みんなで最後まで使い切ろう!」と生活クラブの組合員は文句ひとつ言わず、固まったハミガキのチューブをハサミで開け、「歯磨き」には使えないけど、クレンザー代わりに使ったりして、全て消費したそうです。いや~。感動しました。
心温まるお話を聞いた後は、実際に工場の見学をしました。
石けんの原料のパーム油は低温だと固まってしまう為、一年中40°位を保つように配慮がされていました。
粉石けんを作っている場所は石けんが舞っていて、みんなむせました(笑)
各生産場所では、頻繁に品質チェックがされていて、関心しました。
石けんは川や海に排出されると、魚のエサになったりプランクトンにより約1日で分解されるそうです。
合成洗剤は川や海に排出されると分解に時間がかかりそれを誤って食べた魚は死んでしまうそうです。
もっともっと、みんなが石けんを使えるようになったらいいなぁ・・・。と心から思いました。
とても勉強になった一日でした。
企画してくださった役員さん。ありがとうございました。