みなさん、こんにちは!サステイナブルな大宮支部です!

今週の配達便でお手元に届いたおおみや通信、ご覧いただけましたでしょうか♪報告特集号として、映画上映会の様子をお届けしています。本日は、残念ながら紙面の関係上掲載出来なかった『事前勉強会』に参加した方の感想をお送りします。(※上映会の開催前に、支部では事前学習会を設けました。)

11/8 上映会の事前勉強会と題して、支部外の方や農家さんにもお声掛けし、DVDを見た後に議論をしました。
ゲノム編集についての勉強のつもりでしたが、慣行農業について、農薬について、などいろいろな話ができました。

以下参加の方の声(一部)です。

映画「種子みんなのもの? それとも企業の所有物?」上映会に参加して(組合員Iさん)

大宮駅前の組合員ルームで

118日、午前10時から東大宮駅前の組合員ルームで開催された映画「種子みんなのもの? それとも企業の所有物」の上映会に参加しました。敗戦直後に法制化された主要農物種子法はイネ・麦・大豆という主要農産物の種子を国の責任で守り供給するという法律でしたが、20183月、国会での議論もろくにせずに廃止されてしまいました。それに続いて202012には種苗法が改悪されました。映画はこのような事態の経過となぜそのようなことが起こったのかを解説するものでした。

何故タネなの

タネは熱心な農家が何年もかけてその土地に合い経営に合った性質を持つ品種を育ててきた歴史があります。戦後の食糧難の時代に政府が農業生産に責任を持つという意味で主要農作物種子法が制定されたのでした。

今、農産物は重要な戦略物資であることはウクライナの戦争を見てもよくわかるでしょう。米欧の大資本はその種子の独占的支配を狙って来ました。日本政府の法制的保護の下にあった農作物の種子生産を政府の責任と保護から外し、国際的大資本の支配が効く市場に日本を変えようとする戦略が今回の種子関連法の改悪です。

タネを守る運動は続く

主要農作物種子法を政府が廃止したのに対して、各地でタネを守る運動が起きました。埼玉県は真っ先に「埼玉県主要農産物種子条例」を制定しました。全国ほとんどの県で種子条例をすでに制定したり、或いは制定を準備したりしています。埼玉県の農民連は「埼玉県が品種登録・有権者権を取得した種苗は公共の財産とし、民間事業者等にその権利を払い下げ、譲渡しないように制度化すること」を要求しようとしています。

遺伝子操作でいのち削られる

遺伝子をいじって何か新しい作物品種などを作ろうとする動きはここ数十年の動きです。アメリカの化学企業モンサントが除草剤に強い大豆を遺伝子組み換えで作りました。これまでは除草剤を撒くと雑草と一緒に大豆も枯れてしまったのですが、このラウンドアップという除草剤を使ってもそれに耐えるように遺伝子組み換えを受けた大豆は枯れないのです。しかし、除草剤は発がん作用がありますから、これを使った農家や、その大豆を食べた消費者は命を削られる恐れがあるのです。

生協運動の力は大きい

11月8日の集まりには10名ほどの会員が集まっておられました。私は初参加でした。皆さんの発言を聞いていて、その問題意識の高さと積極的な行動意欲に感銘を受けました。

「政治が悪い、国が悪い」と言ってみてもそれは結局私たちの意識と行動の反映なのですから、まず足元から自分自身から身のまわりから直して行くしかありません。来年は地方選挙の年です。中央の政治も地方の選挙に支えられているわけですから、地方選挙の候補者たちの政策をきちんと見分けて、足元から世の中を良くしていきたいものです。

知ったら食べたくないものだと思う人が半数以上いるのに、
せめて表示義務を徹底して欲しいと思います。
誰もが忙しい世の中で声をあげる大切な行動と勇気に感謝です。 (自然食品店 店主)