2021年度大宮支部のテーマ消費材は「お米」です。
食卓の基本になる「米」をテーマに、大宮支部は学習会や企画に参加しています。
7/6宮城県の生産者「JA加美よつば」の消費地交流会が大宮ブロック企画で行われました。
大宮支部の組合員さんの参加が多く、オンライン越しに嬉しい再会も◎
ダイジェスト版で報告します!
加美よつばと生活クラブの歩みは、昭和50年代から始まりましたが、お米の取引は、比較的最近です。
加美よつばから届く生活クラブのお米は2種類あって、
左:ささゆた香(5kg 2292円)右:まなむすめ(5kg 2024円)
まなむすめは、冷害や病気に強く多収、ゆえに価格もリーズナブル。味は、ひとめぼれに近い、もっちり感。
ささゆた香は、今や貴重となったササニシキとひとめぼれの交配で、ササニシキの良さが残るさっぱりとした味が特徴です。
ちなみに生活クラブの取り扱いのお米が広範囲で様々な生産者にお願いしているのは、昨今の異常気象により、一部の地域で米が取れなかった場合、
他の地域で組合員の米の消費を支えてもらうためです。
「まなむすめ」と「ささゆた香」の2種を作っているのも、リスクを分散させるということもありそうですね。
生活クラブの組合員は、添加物や農薬や肥料の使用をできる限り少なく、あるいは不使用を基盤に消費材開発を求めてきました。
加美よつばの組織図の中の「加美清流米クラブ」が、生活クラブのお米を生産するために独自の農薬使用基準を設けて生産してくれています。
一定の生産量を確保するために、2016年、「JA加美よつば」の栽培基準16成分の農薬限度でスタートしましたが、
2020年からは、8成分以下を基準としてくださっています。
減農薬にすることで労働力が増えたり、生産するリスクが増えると、作り手がいなくなることも踏まえて、
現在の基準で生産をしています。
種子の消毒も農薬を使うのではなく、60度のお湯で10分つけて、すぐ冷却していました。
3月の宮城、こんなに雪が残っているんですね!!残雪を利用して冷却〜、サステイナブル〜〜
質問時間に皆さんから多く質問があったのが、「種子更新率100パーセント」の意味。
(うえから2番目の◇)
さすが生活クラブの組合員、タネの保全やF1種に関する質問が飛び交いました。
「今年採れた米を、来年蒔くことはしないのですか?」
「一年ものの種子ということでしょうか?」
「F1種とは違いますか?」
加美よつばの近藤さんが答えてくれてました。
『毎年原種苗センターから届く、銘柄がはっきりとした宮城県のたねです。
たとえば、「ささゆた香」のたねを毎年毎年繰り返して、作付けすることはできますが、
繰り返すと、米の検査結果が「ささゆた香」ではなくなっていくのです。
検査結果が「ささゆた香」でなくなると、販売することができなくなります。
その観点から、「安全安心」の中に「種子更新率100%」を取り組みの一つとしています。」
その他、未使用の農薬回収活動、平田牧場の飼料米提携、東日本大震災時の支援活動、地域住民との食育活動と、
「米」を通じたサステイナブル な取り組みを学びました。
学習会に参加した人全員に、450gの試供品「ささゆた香」が配られました。
炊きたてごはん、いただきま〜〜す!(大宮支部 永山報告)