日本における高齢者数は2015年では、約3395万人で人口の26.8%、およそ1/4を占めると言われています。
医療の進化や健康意識の高まりに伴い、日本人の平均寿命は年々伸びる傾向にあります。健康寿命グラフしかし、健康上の問題が無い状態で日常生活を送れる『健康寿命』とは約10年の開きがあり、
元気なまま生涯を終えるのは難しいのが現状です。

そんな中、日々の健康をキープしながら歳を重ねることは今や多くの方が求める課題となりました。
家庭でできる病気の兆候の見分け方や対策を知って疾病罹患や重症化の予防に役立てたいですね。

しかしながら、体力や筋力と同様、加齢によって五感の感度も低下します。

最近の研究では認知症の発症や重症化の予防と臭覚の関係が知られるようになり、
高齢者のケアにアロマテラピーを活用している研究や事例が多く報告されるようになってきました。

臭覚は味覚と密接な関わりを持つため臭覚低下により食事を美味しいと感じにくくなり、
食事量の減少を招きます。

これにより筋肉量が減少するサルコペニア症の危険が高まり、ロコモティブ・シンドロームへの近道となってしまいます。
このように健康な老後を過ごすには、臭覚が重要な役割を果たすとされています。

そこで今回は高齢者にオススメのエッセンシャルオイル(精油)をご紹介します。どちらも一ヶ月以上芳香浴等で効果が期待できるとされています。
高齢者と、そのご家族の皆さんの健康維持にお役立てください。

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◊◊◊ブラックペッパー精油◊◊◊
・嚥下障害の改善に

◊◊◊ラベンダー精油◊◊◊
・転倒予防に

記事:AEAJ認定アロマテラピーインストラクター:宮部さちこ
※参考:AEAJ【機関紙】No.77 より